火災保険の見直し、していますか?

火災保険といえば、お住まいや家財の自然災害や日常生活での様々なリスクに備えるものですが、住宅を購入した時に長期契約で加入されたままだったり、契約更新時に見直しをせず前契約と同じ内容で継続し続けているという方が多くいらっしゃるかと思います。
本日は、火災保険見直しの際に必ずご確認いただきたい点をお伝えしたいと思います。

●『新価(再調達価格)』と『時価』

保険金額を設定するためには『新価(再調達価格)』『時価』という
2種類の評価基準があります。

保険金額とは、損害が生じたときに受け取れる保険金の限度額です。

【新価(再調達価格)
損害が起きた時の保険の対象と同等のものを再築または再取得する時に必要な金額
(近年の火災保険は、新価(再調達価格)で評価することが一般的)

【時価】
損害が起きた時の保険の対象の新価(再調達価格)から、経年による消耗分を
差し引いて算出した金額

(時価は現在の価値を基準に評価額が算出される為、損害が生じたとき、
同等のものを再築するのに費用が十分に賄えない可能性がある)

近年は新価(再調達価格)が一般的になってきてはいますが、
古い契約のものは時価になっている可能性もありますので、
契約内容を確認してみてください。

●火災保険の建物評価額は適正ですか?

近年、建築業界の慢性的な人手不足による人件費の上昇や
建築資材の価格の上昇などが原因で、建物の建築費が高騰しております!
国土交通省が発表している「建築着工統計調査」によると
2012年から2022年の11年間に、約35%上昇しているとのこと!

建築費の高騰に伴い、建物評価額も高騰傾向にあります。
保険金額を「前年同条件」で継続し続けていたら
損害が起きてしまった時に、建物評価額と保険金額に差が生じ、
同等の建物を再建するには、支払われる保険料だけでは足りない可能性が!!

保険金額を設定する際は、保険金額=建物評価額で設定することを
おすすめしております。

建築費高騰に合わせた現在の建物評価額を確認し、
適正な保険金額に設定することが重要です。

●建物評価額より高い保険金額にすると…

ここでご注意いただきたい点が1つ!

何かあったときに支払われる保険金が少なかったら心配なので
建物評価額より高い保険金額に設定している方、いらっしゃいませんか?

実は、実際に支払われる保険金は、建物評価額を超えることはないんです!
保険金額が高いほど、保険料も高くなりますので、
実際は支払われない部分のムダな保険料を支払っていることになってしまいます。

ポイントは、保険金額=建物評価額で設定!です。

万が一の時に、十分な補償がうけられるように
新価(再調達価格)で評価されているか、保険金額は適正かどうか
必ず確認するようにしてください。

ご加入されている火災保険の内容がよくわからない・・
火災保険を見直したい・・という方はお気軽に弊社までご相談ください。